アンティークの腕時計は、使いこんだからこそのかっこよさがあり、市場をにぎわせています。
歴史的背景を楽しめたり、おしゃれの幅を広げることができたりなど、非常に魅力的な腕時計です。
今回は、腕時計販売員としての知識、そして自身もアンティーク時計を使ってきた経験から、アンティーク時計の魅力や注意点について紹介していきます。
アンティーク時計の購入を考えている方には、参考になる知識だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
そもそもアンティーク腕時計とは?定義をおさらい
通説では「アンティーク」というと作られてから100年以上経過したものですが、腕時計の場合は、はっきりした定義がなく、目安として1980年以前に作られた腕時計をアンティーク時計と言います。
1950~1960年代あたりが機械式時計の全盛期とも言われ、その年代の腕時計は、魅力的ですし、取引も多いです。
文字盤やインデックスが焼けていたり、少しサビていたりなど、使いこんだかっこよさがあります。
今ではアンティーク腕時計専門店もかなり増えていて、腕時計好きだけでなく、ファッション好きからも人気が高いのが特徴です。
アンティーク腕時計の7つの魅力
いよいよここから、アンティーク時計の魅力を紹介していきます。
2.おしゃれな人から支持が厚い
3.高級ブランドでも比較的お求めやすい
4.人と被ることがない
5.歴史や背景も楽しむことができる
6.オーバーホールも基本的には通常の腕時計と同じ4~5年に1度でOK
7.現行品には出せない使いこんだかっこよさがある
元腕時計販売員で腕時計マニアが実際に使ってみて魅力を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
1.他にはない一点ものである
アンティーク時計は一点ものです。
昔は腕時計の生産量もそこまで多くなかったので、そもそも残っていないということもありますし、使い方によって文字盤の焼け具合など印象が変わってくるので、一点ものと言えるでしょう。
これが非常に魅力的で、自分だけの腕時計という特別感があります。
また、アンティーク時計ショップに行って、一目ぼれをしてしまったら逃げられない(後で買うができない)ので、金銭的に余裕があるときに見に行くようにしましょう。
2.おしゃれな人から支持が厚い
人と被らず、なおかつかっこいいデザインのものも多いことから、ファッション関係者などおしゃれな人からの支持が厚いのもアンティーク時計の魅力です。
やはりおしゃれな人は、人とはちょっと違ったスタイルをしている方が多く、長年愛されつつも一点ものであるアンティーク腕時計と相性が良いと言えるでしょう。
特に腕時計好きというわけでなくても、ファッションが好きでアンティーク腕時計を使っているという方も多くいらっしゃいます。
ファッション好きの方であれば、確実にアンティーク腕時計にはまるでしょう。
3.高級ブランドでも比較的お求めやすい
現行品とはちょっと印象は違いますが、ロレックスやオメガといった高級ブランドでも10万円程度からあるので、高級ブランドでもお求めやすいという点も魅力です。
30万円ほど予算があれば、ロレックス、オメガ、IWC、セイコーなどかなり選ぶことができるので、選ぶ楽しさもあるでしょう。
ものによっては10万円切るものなどお得なモデルを見つけるのも醍醐味なので、気になったらぜひ色々見てみてください。
4.人と被ることがない
1と近い部分がありますが、つけていて被ることがないというのもアンティーク時計の魅力です。
身近な人や、あまり好きでない人と腕時計がかぶってしまうと、何となく嫌な気持ちになってしまう方もいるかと思いますが、アンティーク時計はそこは安心できるでしょう。
おしゃれなものも多いのに、被ることがないので、ファッション好きの方からも非常に人気が高いです。
5.歴史や背景も楽しむことができる
アンティーク時計は年代によって、ブランドごとの狙い、腕時計業界全体の流行り廃り、今人気の時計の初版モデルなど本当に色んな情報が詰まっています。
そんな腕時計の歴史や、作られた背景などをより楽しむことができ、ただのファッションアイテムとしてでなく、ストーリーとして楽しむことができるでしょう。
ただただそういった歴史を調べているだけでも面白いですが、持つことでより実感でき、深く理解をすることができます。
6.オーバーホールも基本的には通常の腕時計と同じ4~5年に1度でOK
アンティーク時計だからと言って、頻繁にオーバーホールをしなくてならないわけではありません。
もちろんある程度はモデルにもよってきてしまいますし、使い方によってはもっと必要な場合もありますが、基本的には4~5年に一度程度で大丈夫です。
また、ちゃんとメンテナンスすることで、しっかり長く使うことができるでしょう。
7.現行品には出せない使いこんだかっこよさがある
アンティーク調の腕時計も多くありますが、やっぱり本物のアンティークにしか出せない使いこんだかっこよさが魅力でしょう。
焼けた文字盤、味が出た針など、もちろん人によって好みは分かれるかと思いますが、綺麗に経年変化しているものもあり、圧倒されるかっこよさがあります。
アンティーク腕時計が気になっているのであれば、ネットであれこれ見ていても良いですが、店頭に行ってみることがおすすめです。
アンティーク腕時計の良さは本当に画像ではわかりにくいので、ぜひ生の腕時計を見てみてください。
アンティーク腕時計のデメリットと注意点
アンティーク腕時計のデメリットは以下の3つです。
パワーリザーブは短め
日付送り機能がないものも
特にチェックしたいポイントなので、しっかり確認していきましょう。
非防水で水や湿気は厳禁
普通の腕時計であれば、最低でも生活防水が付いていますが、アンティーク時計は、防水性能がありません。
手を洗う際や雨に気を付けるのはもちろん、湿気で機械が傷んでしまう場合もあり、少し神経質になる必要があるでしょう。
基本的には、雨と夏の屋外(湿気)を気をつければいいだけなので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
パワーリザーブは短め
これもモデルによりますが、手巻きや自動巻きで連続駆動時間(パワーリザーブ)は、長くても30時間程度です。
また自動巻きの場合、今の腕時計より巻き上げ効率が悪いものも多く、腕をあまり動かさないと止まってしまうことも多いです。
もちろんその都度動かせばいいのですが、面倒な方や数本使っている方は、考えるポイントではあるでしょう。
日付送り機能がないものも
今の腕時計は、ほとんど日付を動かすことができます。
ただアンティークの腕時計は、日付のみを動かすことができないものも多く、日付を合わせるのに、分針を何十周もしなくてはならないこともあります。
そういったシンプルな作りだからこそ長く使えるということはありますが、面倒な方にはちょっと面倒でしょう。
現行品とアンティーク腕時計の比較
現行品(通常の新品の腕時計)とアンティークの腕時計を比較すると、以下のようになります。
使いやすさ | 満足度 | 被りにくさ | |
現行品 | ◎ | 〇 | △ |
アンティーク | △ | ◎ | ◎ |
正直使いやすさでは現行品の方が上なので、メイン利用の腕時計は現行品を使うことをおすすめします。
ただ、満足度、かぶりにくさ、さらに言うと貴重なものも多いので、アンティーク時計は、ファッションを楽しむ分には非常におすすめです。
アンティーク時計は、デメリットまでしっかり理解して購入すると、非常に満足度が高いです。
現行品では味わえない雰囲気があり、他にはないことからお気に入りの1本になっていくでしょう。
実用性もないわけではありませんが、現行の腕時計をいくつか持っている方は、ぜひ楽しみとしてアンティークに手を出してみてはいかがでしょうか?
この記事を読んでいる方に人気のおすすめ記事
まとめ
今回は、アンティーク腕時計の魅力や注意点、デメリットを紹介しました。
アンティーク腕時計は、ちょっと使いにくい部分もありますが、現行モデルには出せないかっこよさと、歴史があり魅力的な腕時計です。
各ブランド本当に色んな種類があるので、ぜひ色々見てみてくださいね。